ARTISTS
10
ホンマタカシ
Takashi Homma
Mt. Asama by cameraobscura
2018

カメラ・オブスクラは、ラテン語で「暗い部屋」の意味を持ち、ピンホールカメラとしても知られています。元々はレンズが発明されるずっと以前に発見された、光を用いた装置でした。レンズの開発後は、カメラ・オブスクラの中に見える画像に焦点を合わせることができ、画家たちのツールとなりました。 つまり、カメラの最初期の形式は、画家が線を正確になぞるためのツールであり、「光で描く」という意味の「写真(Photo-graph)」という言葉の語源そのものです。ホンマタカシはカメラ・オブスクラの内側に感光紙を貼って、像をとらえます。今回、このフェスティバルのために、新たに浅間山を写真に収めました。
 
私たちが見るもの、見ることができるものは、私たちが見るために発明してきたツールに縛られています。このことに気づく瞬間を作り出すことが、ホンマが長きにわたってこの技法に取り組んで来たひとつの側面でもあります。
ホンマタカシ
1962年東京生まれ。1991年にロンドンへ移り、雑誌『i-D』の撮影などで活躍します。1999年に作品『Tokyo Suburbia (東京郊外)』で、木村伊兵衛写真賞受賞。2010年には大規模な回顧展「ニュー・ドキュメンタリー」を金沢21世紀美術館などで開催しました。