ARTISTS
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エド・ファン・デル・エルスケン
Ed van der Elsken
Selected Works: A Dual Screen Anthology
1960–1990

同時に見ることを念頭に編集された2本の映像作品で構成されたインスタレーション。左の画面の映像では、エルスケンの作品に特徴的な、複数のテーマの交錯が描かれています。人にフォーカスし、パリ、アムステルダム、エダム、東京などの都市を舞台とする断片的な映像は、この写真家の人生のさまざまな時期に制作されたものです。映像の最後は、エルスケン自身が編集した彼の作品の集大成ともいうべき内容になっており、遺作となった映画『Bye』の終わりに使われた、30点以上の写真から選ばれた素材が使われています。

右の画面では、原作の映画『A Photographer Films Amsterdam 』(1982年)を編集した短編が流れます。反抗的な若者、しわだらけの老人、バイカーギャング、ヘルズ・エンジェルスのメンバー、パンク・ロッカー、浮浪者、ジャンキー、ストリートミュージシャン、美しい若い女性などが次々と現れるメドレーになっています。
エド・ファン・デル・エルスケン
1925年アムステルダム生まれ。1950〜1954年はパリを拠点とし、街角やカフェにたむろする実存主義者の若者を撮り続け、伝説的な写真集『セーヌ左岸の恋』を発表します。続いて出版された『Jazz』『Bagara』『Sweet Life』の3冊は、再びアムステルダムに暮らすようになってから制作しています。1990年に65歳で死去するまで、数々の名作を残しています。