ARTISTS
03
ダミアン・プーラン
Damien Poulain
Catgrapher
猫も杓子も

2018
 
携帯電話の普及率は、すでに世界で100%を超えると言われているいま、それは一人一人が携帯電話に内蔵されたカメラを携える写真家であることを意味しています。さらにはSNSによって一般市民にも撮影した写真を公的に発表する場が与えられ、世界と簡単につながることが可能になりました。つまり“猫も杓子も“写真家というわけです。ダミアン・プーランが作り出した巨大な猫の彫像=Catgrapherは、私たちを自動撮影してくれる機能(セルフィー)を備えていますが、その背景に潜んでいるのは、猫でも誰でも、それどころか誰の手も借りずに自動で写真が撮れてしまう時代に、「写真を撮ることの意味はなんだろう?」というのがコンセプトです。
 
このCatgrapherは、今回、浅間国際フォトフェスティバルの大きなテーマである「Return to Camera(カメラに帰れ)」を象徴するオブジェです。この不穏な笑みを浮かべた猫に写真を撮影してもらった後は、場内のあちこちに展示されている写真家たちの写真作品に向き合い、その声に耳を傾けてください。
ダミアン・プーラン
プーランはパリを拠点に活動するグラフィックアーティストであり、またクリエイティブディレクターとして、独特のカラーと平面構成を得意とした広告、エディトリアル、商業デザインと数々のキャラクターを生み出しています。また2011年には出版社oodeeを立ち上げ、写真に造詣の深い編集者でもあります。