ARTISTS
09
小池健輔
Kensuke Koike
Ikebana
2018
 
この不思議な生き物のようなオブジェはなんでしょう?「Ikebana」と題された展示作品は、その名の通り、人の顔から目や口や鼻が部分的に切り抜かれることで、まるで花のような不思議な風景を作り出しています。現在イタリアのヴェネチアで制作活動をしている小池健輔は、蚤の市などで見つけた古いポストカードを元に、即興的に立体作品を制作する作家です。頭の中のアイデアを形にするため、日記のような感覚でスタートしたというこのシリーズは、ものごとへのユニークな見方や新しいヒントに満ちあふれています。一枚の写真が分解され立体的になる時、何とも奇妙で不思議な感覚が生まれ、止まっていた写真の時間が動き出すかのようです。
 
「どんな写真でも見ようによっては面白くなる」という彼はまるで魔術のように、私たちの見ているありふれた世界に、ユーモアのエッセンスを加えてくれます。一枚の写真は少しの発想で、こんなにも無限に、自由に羽ばたけるのだということに気づかせてくれるでしょう。
小池健輔
1980年名古屋生まれ。2017年に中国で行われたGuangzhou Image Triennalでは、ファウンドフォトを利用する著名なアーティスト、トーマス・サルヴィンとのコラボレーションで展覧会「No More, No Less」を開催しました。ニューヨークのギャラリーでも展示を行っています。