2022 Theme
Mirrors & Windows
写真という「窓」を通して外の世界を覗いてみる。
あるいは、自分を観察するために写真を「鏡」のように用いてみる。「鏡」と「窓」とは、写真の本質と可能性を示唆しています。
そもそもこの言葉が使われたのは、1978年にニューヨーク現代美術館(MoMA)で開催された同名の展覧会「Mirrors & Windows American Photography since 1960」でした。
キュレーションを手がけたのは、当時MoMAの写真部長として活躍し、写真というメディアの確立に多大な功績を残したジョン・シャーコフスキー。
当時の日本の現代写真に注目し、日本の写真史にも多大な影響を及ぼした人物でした。
当時、展覧会の開催にあたって、こんな考えを述べています。
今日、写真家は基本的に二つに分けられる。
すべてのアートは自己表現に関係していると信じている人。そして、もう一方はアートを外界の探求手段として見る人。
シャーコフスキーは約100人の写真家を「鏡派」と「窓派」に分類しましたが、もちろん「鏡」と「窓」のどちらか一方だけに割り切れるわけではなく、どの写真家にも二つの要素が共存しているものです。
浅間国際フォトフェスティバルに集った19人の写真家たちの作品は、どうでしょう。
彼らは自己に向き合いながら、周囲に起きている様々な事象を洞察します。
同時に、果敢に社会と対峙しながら、再び内省するのです。
そこから生まれる多様な表現は、私たちに未知なる景色を見せ、疑問を投げかけ、大いなる気づきを与えてくれることでしょう。
疫病、戦争、気候変動、食糧危機、自然災害……いま私たちは、想定外の事象が多発し、将来の予測が困難な、不確実な世紀に生きています。
それでもなお、前に向かって進んでいく。
「鏡」に反射し、「窓」の向こう側に写真家たちが見せてくれる景色を見ながら、アフターコロナの明日に向かう地図を描いていけたらと思います。
Exhibitions展示作品
ロバート・ザオ・レンフイ
エリック・ケッセルス
ロレンツォ・ヴィットゥーリ
木村和平
水谷吉法
野村佐紀子
細倉真弓
沢渡朔
森山大道
小林健太
グレゴリー・エディ・ジョーンズ
ピクシー・リャオ
吉田志穂
イェレナ・ヤムチュック
トーマス・マイランダ―
エリック・ケッセルス、セルジオ・スメリエリ
ヴィヴィアン・サッセン
石内都
大杉隼平
キム・ジンヒ
Events&Newsイベント情報&ニュース
開催情報
浅間国際フォトフェスティバル2022 PHOTO MIYOTA
- 会 期 :
- 2022年7月16日(土)から9月4日(日)
- 定休日 :
- 水曜日(8月10日を除く)※屋外展示は自由にご覧いただけます。
- 時 間 :
- 10:00~17:00(屋内展示の最終入場:16:30)
- 会 場 :
- MMoP(モップ)|(住所)〒389-0207 長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1
- 入場料 :
- 500円(一部建物のみ有料、小学生以下無料)
- 主 催 :
- 浅間国際フォトフェスティバル2022 PHOTO MIYOTA実行委員会
特別協賛|Special Sponsored by
協賛|Sponsored by
後援|Under the Auspices of
助成|Sponsored by
ACCESSアクセス情報
御代田エリア
住所:〒389-0207 長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1
電車でのアクセス
東京駅よりJR北陸新幹線「軽井沢駅」にて下車(約60分)、
しなの鉄道に乗り換え 「御代田駅」下車(約20分)。
御代田駅からMMoPまで徒歩約10分
車でのアクセス
上信越自動車道「佐久IC」より5.6km(約13分)、
「小諸IC」より17km(約20分)、
「碓氷軽井沢IC」より26km(約40分)
施設内に駐車場あり
2021年夏より「MMoP(モップ)」として営業中!